OurPlanet-TVに取り上げられました。

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宗教者や信者らが核燃料再処理施設の運転差し止めを求めて日本原燃を訴えていた裁判で12月17日、東京地方裁判所で初の口頭弁論が開かれた。原告らは次世代に核廃棄物を残す核燃サイクルは、「生命をつなぐ権利」に反する憲法違反だと訴えた。 

この裁判は、仏教やキリスト教など宗派の違いを超えた宗教者や信者が、青森県六ケ所村の再処理工場などの運転差止を求めて今年3月9日に、日本原燃株式会社を訴えていたもの。1993年に結成した宗教者のグループ「原子力行政を問い直す宗教者の会」が、福島原発事故後もなお原発の再稼働が続く状況に歯止めをかけようと呼びかけ、提訴した。 

「「核燃サイクル」は「命のサイクル」を破壊する「死のサイクル」」
原告団共同代表の真言宗明通寺住職の中嶌哲演さんは法廷で、原子力発電所が15基も並ぶ若狭湾の寺の住職として、原発が辺鄙な地方に押し付けられていること自体が原発に安全性に欠けている証左であると主張。「原発が安全ならば、なぜ若狭の海岸部に立地されなければならなかったのでしょうか」と訴えた。 

また同じく共同代表で、青森県八戸市の日本基督教団八戸北伝道所牧師の岩田雅一さんは、「この国はリスク管理ができない。リスクを想定して安全を担保できない。危機管理も事後的な対応でしかない。」と指摘。「核燃サイクルは「命のサイクル」を破壊する「死のサイクルだ」」と批判した。 

また代理人の河合弘之弁護士は、「再処理工場を止めるということは日本の原発問題の息の根をとめるということ」だと主張。「原子力施設の事故や使用済核燃料の再処理は国民の基本的人権、幸福追求権、健康で文化的な生活をする権利などを全面的に侵害」すると述べ、この訴訟を通じて憲法論を展開していく姿勢を強調した。 

被告の日本原電は、反論に時間がかかるとして、準備書面の提出は来年3月と6月になる見通し。このため次回は2月12日に進行協議を行う。 

2020年12月17日第1回口頭弁論期日 報告

2020年12月17日、第1回口頭弁論期日を迎えました。最後の打合せとなる12月2日の事務局会議で、都内の新型コロナウィルスの感染拡大の状況により、全国各地だけでなく都内や近隣からの参加を呼びかけることについて協議し、急遽オンライン集会に変更となりました。ハガキやメールなどで原告や支援者のみなさんにはお知らせをしましたが、連絡が届かず当初予定されていた会場に足を運んでくださった方には大変なご迷惑をお掛けしましたこと、お詫びいたします。
 当日は樋口英明氏講演会から始まり、東京地裁前集会、裁判、また裁判並行集会としての「リレートーク」、そして裁判報告会という流れでした。法廷で陳述された河合弘之弁護士の「本裁判の骨格」、岩田雅一・中嶌哲演共同代表の原告意見陳述を添付します。また、参加者や担当者からの報告もご覧ください。

■宗教者核燃裁判第1回口頭弁論期日報告

□樋口英明氏講演会:事務局・立田卓也
 大飯原発運転差止訴訟で原告勝訴の判決を出した元裁判長樋口英明氏の解説は明快で、原発を2つの危険性<事故発生確率、事故が起きた時の被害の大きさ>の点から判断すれば、それが高いこと(それは推進側も分かっていた論理でした。)。いわんや再処理工場をや。科学とは、仮説ではなく事実の積み重ねであり、耐震性の実験など出来ない原発への地震の将来予測は極めて難しいこと。宗教も科学も、専門性や難解さをして特定の人間にしか利益の無い“神話”を作り出すのではなく、「国富」に認められるように、生きてきた人々が積み重ねてきたものを大切にする。そして原発や核廃棄物は、今を生きる全ての人に関わる事柄として伝え、責任を負っていくこと。今日の話をあなたの大切な人に伝えて欲しい、宗教者である皆さんはその大切な人は多いでしょう、と講演会の最後に樋口氏から投げられ、私たちの隣人性が問い直されています。

□東京地裁前集会と法廷内報告:原告・栗原茂さん
 東京地裁前、今日は宗教者核燃裁判第一回口頭弁論の日でした。寒風が吹き曝す路上で入廷前の集会、マイクを持つのは原告共同代表の中嶌哲演さん(僧侶)と岩田雅一さん(八戸北伝道所牧師)さらに弁護団弁護士の一人、井戸謙一さん(原発再稼働差し止め判決を下した元裁判官)です。傍聴券の抽選発行は、コロナ禍のために制限されて33枚、並んだ傍聴希望者は凡そ65人、私は生憎と、くじに外れましたが原告のひとりなので、譲っていただいた傍聴券で入廷しました。
開廷後、冒頭が中嶌哲演さんと岩田雅一さんお二人の口頭弁論、ついで弁護団代表の河合弘之弁護士による今回の裁判の骨子についての熱弁►これは立ち上がった日本の宗教者による裁判であること、►裁判所は学界ではないので、未成熟かつ難解な科学論争はしないこと、►もっぱら中学生でもわかる言葉、地に足の着いた言葉で、原発がいかに危険で、基本的人権を侵害するか、さらに未来永劫、負の遺産を背負い込むことになるか、その理由を、明白に論証する。と述べられました。結びに、裁判官の3重苦(任期3年、文系、超多忙)にまで、触れられたのは意外で、耳のある人には、おかしみを誘ったのではないかと思いました。法を裁くのは、裁判長:加本牧子、裁判官:岩田真吾、矢崎達彦、書記:佐藤秀樹の各氏です。
裁判官といえどもはっきり言って原発に関しては「素人」だと言っていいと思います。出廷後、壁にはりだされている裁判官の名前をわざわざ書き留めてもち帰ったのは、裁判長が、従来の肩書のある学者の見解等には、迎合する誘惑に陥らないように、原発の基礎を、初歩からしっかりと理解され、たとえ国策であろうと、命を繋ぐ権利に対して、明快で勇気ある結審を導き出してほしいと強い期待と願いをこめてのことでした。いわずもがなですが、三権分立、司法は、市民の最後の砦ですから。

□リレートーク:事務局・片岡輝美
 裁判と並行して行われたリレートークには11名と裁判終了後、裁判報告集会に加わった2名が参加。5分程度の持ち時間で自己紹介と「宗教者核燃裁判への期待」を語り合いました。本裁判を生み出した原子力行政を問い直す宗教者の会の事務局でもある原告からは「ここに到達すべくして、これまでの歩みがあった」との思い、物理が苦手であるため「他の誰かがやってくれるだろう」と思っていた原告は、「説明ができないことを、なぜ続ける?」との疑問から自分のできることとして裁判に加わる決意を語ってくださいました。「他者を踏みつけての平和はない」「いのちを継いでいくための裁判」との思いが発せられ、言葉と行いに生きる宗教者信仰者たちの対話がこの裁判を形作り、方向を定めていくと確信した時間となりました。

□裁判報告集会:事務局・内藤新吾
 第1回口頭弁論期日と記者会見を終えたあと、共同代表の中嶌さん岩田さん、弁護団長の河合さん、弁護士事務所秘書の松田さん、原告団事務局の大河内さんと私・内藤、それから記者会見のとき部屋の入口あたりで待ってくださっていた原告および支援の方々と共に、それぞれタクシー乗り合せにて、数分ほど離れたところにお借りした大河内さんと同じ宗派のお寺へ向かいました。一日、長丁場であったにもかかわらず、記者会見に続き報告集会にも午前の講師・樋口先生が来てくださったのは、ほんとに感謝でした。記者会見のときと同じように、報告集会でも、共同代表と弁護団長が地裁で語った要旨を皆に伝えたあと、私たちの訴状の中でも大きな柱の一つとさせていただいた「樋口理論」(弁護団と私たちとでそう名付け、用いた)について、御本人からもコメントをいただきました。
それで、改めて確信したのは、私たちが提訴にこの理論を用いたことは、裁判官だけでなく世間の人たちに向けて、地震大国日本で原子力施設・特にも六ヶ所再処理工場がいかに危ないかということを示すのに、これほどわかりやすい明快な一手はなかっただろうことでした。会場やオンラインとの意見交換も行ない、熱気に包まれた報告集会は時間の過ぎるのもアッという間で夕暮れとなり、それぞれの帰路につきました。

■第1回口頭弁論期日の報道

東京地裁司法記者クラブ記者会見 撮影:フリージャーナリスト・稲垣美穂子さん

仏教タイムス2021/1/1「宗教者核燃裁判初公判 放射性廃棄物 将来に残すな!命をつなぐ権利主張」 http://www.bukkyo-times.co.jp/backnumber/backnumber.html

宗教者核燃裁判第1回口頭弁論期日とオンライン集会のご案内

新型コロナ感染拡大状況悪化のため「12月17日 宗教者核燃裁判 第1回口頭弁論」の開催方法に変更があります。

既に原告やサポーターの皆さまには、日比谷コンベンションセンターにおいて集会を開催する旨を案内しておりましたが、東京都内の新型コロナウィルスの感染拡大状況を鑑み、当日の集会は全て「原告及びサポーター限定のオンライン集会」に変更いたします。Zoomによる講演の中継視聴とリレートーク参加方法は原告限定サイトにてご案内します。

なお、地裁にご参集いただいた方には、リレートーク及び報告会の会場をご案内します。ご参集予定の方は事前に事務局までご連絡いただければ幸いです。また、当日、原告登録第2次集約の提訴をすることもお知らせ致します。

■プログラム
11:00 樋口英明氏オンライン講演会「六カ所再処理工場を動かしてはいけない理由」
12:30 東京地裁前集会:地裁前集会に参加の宗教者は、法衣やガウンを着用していただければ幸いです。その後、傍聴券交付、入廷行進となります。
14:00 開廷
      オンライン並行集会:リレートーク「宗教者核燃裁判への期待」
15:00 記者会見
15:45 オンライン報告会:弁護団や共同代表からの報告
16:30 解散

■樋口英明氏プロフィール
福井地裁の裁判長として2014年5月21日に大飯原発3、4号機の運転差止め判決を、15年4月14日には高浜原発3、4号機の運転差止の仮処分決定を出した。17年8月に定年退官。

訴状を冊子化しました

頒価 1,000 円(送料:4冊まで 200 円)

核燃料サイクル事業や再処理工場の運転差し止めが裁判の争点?なんだか難しそうに聞こえます。でも、それは今を生きる私たちの命、そして未来に生きる人々の命に迫る問題。だからこそ、宗教者核燃裁判は「原発及び再処理工場の違憲性と反倫理性」と「命をつなぐ権利」を訴えます。訴訟の意義や争点を図や表も取り入れて読み易くしたこの冊子、学習会にもお役立ちです!

お問い合わせ・申込先
宗教者核燃裁判原告団事務局 shukyokakunen@gmail.com

2020/10/16 チラシを更新しました。

3月9日提訴当日の記者会見

 原発震災から丸9年を控えた3月9日、「宗教者が核燃サイクル事業の廃止を求める裁判」を東京地方裁判所に提訴いたしました。

 当日は、新型コロナウィルス対策のため、予定していた決起集会は延期し、くれぐれも無理のなきよう、来れる方のみご参集下さいという呼びかけにもかかわらず、北は青森、南は四国まで全国から各教派宗派の僧侶、牧師、司祭、信徒、支援者約50人がそれぞれの法衣に幟やプラカードを持って東京地裁前に集合。弁護団の河合弘之弁護士、井戸謙一弁護士から裁判の意義について、原告団共同代表の岩田雅一牧師、中嶌哲演師から提訴に至る思いを述べた後、一同に見送られ地裁に入館。先に手続きをすすめていた弁護団の大河陽子弁護士と共に、これまで全国各地の宗教者の思いを持ち寄り、弁護団との打合せを重ね、163ページにわたる訴状を提出、受理されました。

 提訴後、同じ建物にある司法記者クラブで記者会見を開きました。まず、河合弁護士から、六ケ所核燃施設の認可取り消しを求める行政訴訟や、これまで全国各地で行われている原発訴訟とは違う観点から、日本原燃に対する民事訴訟というこれまでにない宗教者の起こす裁判、そして難しい科学論争ではない生命尊重、憲法遵守をうたうわかりやすい裁判という意義について説明。続いて二人の共同代表から、全国の原発のゴミを青森に押し付けている現実から東京で提訴する理由、倫理的に崩壊しつつあるこの国で司法を問う意義、また将来世代のいのちを守るという宗教者としての裁判を闘う意志を伝え、呼びかけ文を起草した原告団運営スタッフの片岡輝美さんが福島県民としての声を交え訴えました。司法記者クラブの各社の他、週刊誌、宗教紙、ネットメディア、フリーの記者20数名が参加し、六ケ所の先行訴訟との関係、核燃サイクルをターゲットに宗教者が司法に訴える理由などに関する質問がありました。

 一方、当初予定していた決起集会と樋口英明元判事の講演会は延期になりましたが、全国から集まった原告、支援者は参議院議員会館に場所を移し、提訴の報告と意見交換の場を持ちました。中嶌哲演師が出演したNHK「心の地代・隠れ病む人々と歩む」を鑑賞した後、参加者それぞれが思いを語った後、記者会見を終えた河合弁護士、共同代表の報告に耳を傾けました。

 多くの方々のご協力、ご賛同により提訴までこぎつけましたが、これからが本番です。裁判を闘うにあたり、より一層のご助力、積極的なご参加をお願いいたします。新たな原告も引き続き募集しています。(数がまとまりましたら第2次の提訴を行います)

 ご報告と御礼を申し上げます。